平成23年 7月29日放送 お墓に刻む文字
仏事の泉 『お墓に刻む文字』 平成23年7月29日(金)放送
(近藤)知りたかった仏事の疑問にお答えする仏事の泉のコーナーです。
教えて下さるのは福宝糸魚川店の石井さんです。
よろしくお願いします。
(石井)お願いします。
(近藤)石井さん、最近のお墓にはいろいろな文字や言葉が刻まれているものを
見かけますが、お墓に入れる文字に決まりはないんですか?
(石井)基本的には自由なのですが、全く無いとも言い切れません。
例えば、寺院墓地であればその宗派の教えに沿わないものであれば、
当然、入れてはいけないことになります。
また逆にそのお寺の宗旨によっては、浄土真宗なら「南無阿弥陀仏」の
お名号や「倶会一処(くえいっしょ)」の文字、日蓮宗なら「何無妙法蓮華経」
のお題目などを強く推奨しているところもあります。
(近藤)故人が生前好きだった言葉や、故人に送りたい言葉などを墓碑に刻むのは
どうなんでしょうか?
(石井)洋型を求められて、そういった文字を入れる方は多いです。
「愛」や「絆」や「やすらぎ」など様々あります。
(近藤)でも、実際には「先祖代々之墓」とか「何々家之墓」というのが多いですよ
ね。
(石井)そうですね。
それは明治以降、家父長制度が強化される中で、お墓も個人の墓から家
の墓へと変わっていった歴史があったからです。
(近藤)そうすると、洋型のお墓に好きな文字を入れるというのは、時代の流れに
逆行していることになるのですか?
(石井)いいえ。
それは時代に逆行しているというより、多様性が増したと考えたらどうで
しょう?
(近藤)つまり、選択肢が増えたということですよね?
それは良い事と考えても良いんでしょうか?
(石井)良し悪しというよりも、自分の宗教観や信心が、時代の中で問い直されて
いるのではないでしょうか。
誰のためのお墓なのか?
何のためのお墓なのか?
それがハッキリすれば、自ずとお墓の形も決まってくると思います。
(近藤)そうですね。
石井さんありがとうございました。
