平成21年7月30日放送 お盆について…ルーツ
仏事の泉「お盆について…ルーツ」 平成21年7月30日放送
近藤「知りたかった仏事の疑問にお答えする仏事の泉のコーナーです。
今回も福宝上越店の安達さんにうかがいます。よろしくお願いします。」
安達「~よろしくお願いします~」
近藤「7月ももうすぐ終わり、8月には‘お盆’という行事が新潟では待っています。
今日は、‘お盆’についていろいろ教えていただきます。
そもそも‘お盆’というのはどういう行事なんですか?」
安達「はい、日本人なら誰でも知っている夏の行事ですよね。
お盆休みに帰省ラッシュなどは毎年ニュースになりますし・・」
近藤「はい、あと、お墓掃除をして、ご先祖様をお迎えして、家族がそろってお墓参り
をするという慣わしです」
安達「そうですね、生活の中にすっかり溶け込んでいる行事ですが、改めて考えて
みると、仏教では大切な意味があるんです」
近藤「どんな意味があるんでしょう?」
足立「お盆は正しくは‘盂蘭盆会(うらぼんえ)’といいます。
昔お釈迦様のお弟子さんに神通第一(じんずうだいいち)といわれた‘目蓮’
(もくれん)という人がいました。その目連が神通力(じんずうりき)で亡くなった
お母親の様子をたずねてみると、餓鬼道(がきどう)というところで苦しんでいる
ことがわかったんです」
近藤「餓鬼道といいますと?」
安達「地獄とは別にある、施しの心のない人が堕ちる世界といわれています。
そこで苦しんでいる母親を見て、目蓮はお釈迦様に助けを求めました。
お釈迦様は、『雨ばかりが降り続くインドの雨期に、一箇所にとどまって修行を
している大勢の僧侶たちを、その修行が終わる7月15日に食べ物や飲み物など
で供養しなさい』と教えたんです。目蓮がその通りにすると、母親は救われた
ということです」
近藤「それが ‘盂蘭盆会’の始まりなんですね」
安達「自分の欲を捨て施しをするのが大切、という教えが含まれているんです。
この盂蘭盆会と先祖の霊が帰ってくるという日本古来の言い伝えが結びついて、
現在のお盆になったようです。」
近藤「仏様になっていつも私たちを見守ってくださるご先祖様を敬い、感謝の気持ち
を忘れないことが大切なんですね」
安達「そうですね。今の自分があることもご先祖のおかげと、感謝の気持ちを持って
お仏壇やお墓にお参りしたいものです。
ちなみに母親が救われて、それを知った目蓮が踊るように喜んだのが‘盆踊り’
の由来とも言われています」
近藤「そうなんですか。
今日は、お盆の由来ついて、いろいろと教えていただきました。
ありがとうございました」
