平成21年7月 9日放送 お墓を建てる
仏事の泉「お墓を建てる」 平成21年7月9日放送
近藤「知りたかった仏事の疑問にお答えする仏事の泉のコーナーです。
今回も福宝上越店の安達さんにうかがいます。よろしくお願いします。」
安達「~よろしくお願いします~」
近藤「今日は、お墓についていろいろと伺っていきたいんですが、新しくお墓
を建てる、という場合、まずするべきことはなんでしょう?」
安達「はい、墓地の確保になりますが、大きく分けて3種類あります。
まず、お寺が管理・運営している‘寺院墓地’。菩提寺があるのであれば
相談してください。次は、‘公営墓地’。県や市町村が管理・運営しています。
宗派も関係なく、永代使用料も比較的安いので人気が高く、競争率も年々
高くなっています。そして、‘民営の霊園・墓地’も最近は増えています。
これは、民間企業が開発し運営している墓地で、これも宗派を問いません」
近藤「最近では納骨堂も増えているようですね」
安達「そうですね。納骨堂は遺骨を墓地に埋葬するまでの一時的な保管場所でした
が、今ではお墓としての機能も果たしています」
近藤「いつまでに建てなければいけないとか、お墓を立てる時期に決まりはあるんで
しょうか?」
安達「いつまでに建てなければいけないという決まりはありません。一般的には、一
周忌、三回忌などに合わせて建てる方が多いようですが、これも特にこだわる
必要はありません。」
近藤「そして、お墓が完成したら何かすることはありますか?」
安達「はい、まず‘開眼供養’あるいは‘建碑式(けんぴしき)’という儀式を行なうこと
があります。法要をすることで石である墓石がお墓となり、また仏塔としての意
味を持つことになります。
新しいお墓に遺骨を納める時は‘納骨法要’も含んだお勤めとなりますが真宗
大谷派などのように、この‘納骨法要’の前には特別なことを何もしない宗派も
あります。」
近藤「ところで、先ほどの仏塔(ぶっとう)というのは?」
安達「亡くなられたお釈迦様の威徳(いとく)を偲んでその遺骨を納めた‘仏舎利塔
(ぶっしゃりとう)’という仏塔が仏教でのお墓の始まりといわれています。現代
のお墓も仏塔と同じく、私たちが先祖を仏様として敬う心の拠りどころです。ま
た、新潟では他県のように骨壷を用いずにそのままお骨を納めますが、この伝
統はお骨が土に還りますようにとの願いがこめられているように思います。」
近藤「生前に自分の墓を建てるのはどうなんでしょうか?」
安達「生前墓の事を‘寿陵(じゅりょう)’ともいいます。中国では長寿や子孫繁栄の
元になると言われていたようです。」
近藤「その場合の法要は、どうしたらいいんでしょうか?」
安達「開眼法要や建碑式を同じように行ないます。」
近藤「わかりました。
今日は、お墓を建てるにあたっての様々なことを教えていただきました。
ありがとうございました。」
